EZ Dupeは以下数種類のデータ削除機能を提供しています
クイック消去
ハードディスクの高速フォーマットと同様に、デバイスのディレクトリだけを消去します。処理速度は速いものの、容易にデータを回復させることができます。
ディレクトリのインデックスのみを消去するため、パソコン上からはファイルを検索できなくなりますが、実際のファイルはハードディスク内にまだ存在するため、ファイルの存在するアドレスが新しいファイルによって使用されない限り、簡単にデータを復元することができます。一度ファイルが新しいファイルによって上書きされてしまえば、元データの復元は非常に困難になります。
フル消去
デバイスデータの完全な消去方法です。デバイスのコンテンツ全てに0x00を書き込みます。
デバイスの各バイトに1回ずつ0x00を書き込みます。所要時間は長くなりますが消去速度は高速です。実行時間は、1つのハードディスクにまるごと0x00を書き込む時間となります。実際にHDDデュプリケーターを用いて1つの500GB SSDのフル消去を行う場合、最短で20分の時間が必要になります。
3パスDoD消去
アメリカ国防省データ削除基準5220.22Mを採用した消去方法です。
アメリカ国防省(DOD5220.22-M)の基準に合わせて、全てのデータを3回消去します。サブディスクのコンテンツ全てにまず0x00を書き込み、更に0xFFを、最後には乱数を書き込みます。
このような削除を経たハードディスクは、リカバリーソフトを通してデータ復元を行うことが難しく、この方法は従来のハードディスクのデータ消去に適しています。
7パスDoD消去
アメリカ国防省データ削除基準5220.22Mを採用した消去方法です。
アメリカ国防省(DOD5220.22-M)の基準に合わせて、全てのデータを7回消去します。サブディスクのコンテンツ全てにまず0x00を書き込み、更に0xFFを、最後には乱数を書き込みます。
米国軍(陸海空軍)採用しているDoD消去を忠実に再現します。
セキュア消去
主にSSDに対応するよう設計された消去方法です。数秒以内に高速でデータを完全削除することができます。
アメリカ国立標準技術研究所の情報セキュリティ削除基準800-88(NIST 800-88 Guidelines for Media Sanitization)に合致しています。ATAの命令セットの一つとして安全にハードディスク内のデータを削除するために用いられています。動作方法はフル消去に似ており、「0」で上書きします。安全な消去の実行によって、ハードディスク内のデータを完全にゼロに戻します。HPAおよびDCO内のデータも含まれ、さらにSSDで安全に消去を実行後、SSDの速度低下の問題を改善することができます。
エンハンストセキュア消去
高度なセキュア消去の命令であり、SSD内の命令セットを利用してデータ消去を実行します。
ハードディスクそれぞれの設計に基づいて、別途動作を実行します。例えば、SSDの暗号化キーを破棄して、データ解読が実行できないようにするといった方法です。SSDに隠しセクタや暗号化されたセクタがある場合に使用されます。